1 【道徳教育分科会】 葛藤場面を通して価値の自覚を深める道徳学習 ―論理的に思考し,ねらいとする価値に迫るための対話のあり方を探る― 八幡英幸(熊本大学教育学部) 宮原大輔(熊本大学教育学部附属小学校) Ⅰ.分科会内容 特集 徹底研究!「問題解決的な学習」を生かした指導 解説/文部科学省が示した問題解決的な学習とは―学習指導要領解説や報告等から読み解く 道徳科の特質を踏まえた真に効果が期待される「問題解決的な学習」に取り組もう ・・・・・・ 柴原 弘志 道徳教育の研究レポート「道徳教育の研究」第5章社会変動と道徳教育道徳教育を考えるとき、道徳が論じられている社会を抜きにしてそれを語ることはできない。人間は生まれ育った社会における文化の中で、その文化固有の価値観を学び身につける。 戦後日本の道徳教育 ~道徳教育の展開と根本問題~ 第1章 戦後初期における道徳教育をめぐる状況 (P2~) 1.教育勅語と修身科の廃止 公民教育刷新委員会答申/ 「修身、日本歴史及び地理停止に関す … 含まれる道徳上の問題(道徳的価値)をしっかりと読みとることです。これなくしては、ね らいに迫ることはできません。 多くの教材には、登場人物の道徳的変化の様子が描かれています。道徳的変化は、 … 2018/04/18 時事問題:「日本国憲法」が定める「権利」と「義務」? 大人と子どもの違い:「子どもの権利条約」の権利とは? 読み物道徳 考える道徳 議論する道徳 Author 濱村隆志 Created Date 12/2/2016 3:13:09 PM
道徳教育の研究レポート「道徳教育の研究」第5章社会変動と道徳教育道徳教育を考えるとき、道徳が論じられている社会を抜きにしてそれを語ることはできない。人間は生まれ育った社会における文化の中で、その文化固有の価値観を学び身につける。
戦前日本の道徳教育 -「修身」、その歴史と思想- 第1章 黎明期の「修身」教育 (P2) 1.「修身」の始まり 2.修身教科書の始まり 3.検定修身教科書へ 第2章 「教育勅語」の問題 (P6) 1.「教育勅語」が制定されるまで 本稿では、今般の道徳教育の拡充において主要な授業方法の改善案として掲げられている「考え、議論する道徳」を取り上げ、「考え、議論する」ことは道徳教育にとってなぜ必要なのかを明らかにする。本稿の議論によれば、「考え、議論する」ことは、「道徳性」を構成する三要素の一つで 道徳は、道徳以前の大型類人猿、第一段階の道徳を手にした初期人類、第二段 階の道徳を手にした現代人類と人類進化の中で変化してきたが、彼はこの変化を、「協 力」を構成する5つ要素の変化を通して考察し、初期人類における二 1 【道徳教育分科会】 葛藤場面を通して価値の自覚を深める道徳学習 ―論理的に思考し,ねらいとする価値に迫るための対話のあり方を探る― 八幡英幸(熊本大学教育学部) 宮原大輔(熊本大学教育学部附属小学校) Ⅰ.分科会内容 特集 徹底研究!「問題解決的な学習」を生かした指導 解説/文部科学省が示した問題解決的な学習とは―学習指導要領解説や報告等から読み解く 道徳科の特質を踏まえた真に効果が期待される「問題解決的な学習」に取り組もう ・・・・・・ 柴原 弘志 道徳教育の研究レポート「道徳教育の研究」第5章社会変動と道徳教育道徳教育を考えるとき、道徳が論じられている社会を抜きにしてそれを語ることはできない。人間は生まれ育った社会における文化の中で、その文化固有の価値観を学び身につける。 戦後日本の道徳教育 ~道徳教育の展開と根本問題~ 第1章 戦後初期における道徳教育をめぐる状況 (P2~) 1.教育勅語と修身科の廃止 公民教育刷新委員会答申/ 「修身、日本歴史及び地理停止に関す …
たちが道徳的価値について自分の問題として考え,多様な考えを出し合い学級のみんなで吟味し, 自分たちで価値を創造していく授業展開を図るためには,発問を工夫することが大切だと考える。- 29 - 2 授業のねらいに迫る発問の工夫
— 36 — 子どもたちの社会生活上のルールやマナー、規範意識の低下が指摘される中、道徳教 育において豊かな心をはぐくみ、人間としての生き方の自覚を促し、道徳性を育成する ことは、社会の変化に主体的に対応して生きていくことができる人間を育成する上で非 ・五月中、道徳教育の研修会を実施 都指導部、区室長が話をする。 足立 ・内容、方法が問題の焦点である ・区の協力校(小2、中1)が拠点となって研 究を推進する。 ・実践をしながら指導計画を作成し … 道徳 教育の思想と政治をめぐる三つの断章 Thノ ’ ee Fragments conce〃7〃79 、 い じめ問題 などに対応して、学校や社 会を安全・安心な場所にすることもまた 道徳教育 に期待されている。 本シンポジウムでは 、 現代を過去から せ 道徳的価値葛藤を含む教材を用いた道徳授業の開発 授業のねらい:主人公洋子の葛藤状況に共感しな がら,友情を大切にして平泳ぎを選ぶべきか,そ れとも,個性の伸長を大切にしてクロールを選ぶ べきかについてそれぞれのわけを吟味することを 松下行則: 道徳授業における「統合的思考」の探究 19 十分に感じさせます。/みそさざいに共感しな がら,友達に対する思いと行動について,じっ くりと考えさせていきます。 以上,三者における授業のねらいと資料解釈を クローズアップ道徳科 道徳教育の戦後史:その1 ~「道徳の時間」誕生の経緯~ 後藤 忠;2019.7 令和の時代を迎え、各学校では新設された「特 別の教科 道徳」の授業を各教科の授業と同様、ご く普通に(特別なアレルギーもなく 道徳的価値の自覚とは,端的に言えば「道徳的価値を自分のこととして明確に意識すること」です。 『中学校学習指導要領解説 道徳編』(平成20年7月)には,道徳的価値の自覚について,押さえておく三つの事柄が示されています。
道徳は、道徳以前の大型類人猿、第一段階の道徳を手にした初期人類、第二段 階の道徳を手にした現代人類と人類進化の中で変化してきたが、彼はこの変化を、「協 力」を構成する5つ要素の変化を通して考察し、初期人類における二
原 著 【研究論文】 岡山大学教師教育開発センター紀要,第8号(2018),pp.1−14 これからの道徳性を問う ~教育哲学の視点から考える新たな道徳性への追求~ 作田 澄泰※1 中山 芳一※2 戦後の近代化と共に進む、非人道的 特別の教科道徳Q13 (小学校) 「考え,議論する道徳」に転換するためには,どのように授業を構想すればい いのですか。道徳科の授業は,下図の手順で構想しましょう。学習指導要領の目標・内容 学校の実情,児童の実態等 道徳科の全体計画・年間指導計画 的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題と捉え、向き合う「考え、議論する道徳」を実現する ことが、「主体的・対話的で深い学び」を実現することになると考えられる。 「考え、議論する道徳への転換」に向けて求められる質の高い多様な 指導方法の例示 たちが道徳的価値について自分の問題として考え,多様な考えを出し合い学級のみんなで吟味し, 自分たちで価値を創造していく授業展開を図るためには,発問を工夫することが大切だと考える。- 29 - 2 授業のねらいに迫る発問の工夫 え,向き合う「考え,議論する道徳」へと転換を図るものであり,いじめの 問題への対応の充実や,発達の段階をより一層踏まえた体系的なものとする 観点からの内容の改善,問題解決的な学習を取り入れるなどの指導方法の工 夫等を示し
1 は じ め に 平成二十七年三月、学校教育法施行規則の一部改正により、「道徳」は「特別の教科 てその一部又は全部を実施することが可能となっています。三十一年四月一日から全面実施となりますが、平成二十七年四月からは既に移行措置とし道徳」となりました。
道徳的価値葛藤を含む教材を用いた道徳授業の開発 授業のねらい:主人公洋子の葛藤状況に共感しな がら,友情を大切にして平泳ぎを選ぶべきか,そ れとも,個性の伸長を大切にしてクロールを選ぶ べきかについてそれぞれのわけを吟味することを
道徳授業における二課的課題の扱いに関する批判的検討 2 物の登場人物の気持ちを読み取りことで終わってしま」 うものに近いと考えられるものであり、「考え、議論す る道徳」として想定されているものとは異なると考えら 2. 2.問題解決型の道徳教育 では、どのような道徳教育を行えばよいのであろう か。上田の主張は、問題解決学習を通しての道徳教育で ある。彼が文部省在職中に書いた「道徳教育のための手 引書要綱」(昭和26 年)には、その され ― 156 ― さらに、今年度から道徳の授業を部分的に輪番制で実施した。一人の教師が一つの教材を全クラスで授 業する形である。全職員が道徳教育に関われるよう、基本的に学年に所属している先生方全員がその学年 の道徳の時間を受け持つこととした。 「道徳の時間」 (小・中学校で週1時間) を「特別の教科 道徳」(「道徳科」) (引き続き週1時間) として新たに位置付ける学習指導要領の一部改正 道徳科に検定教科書を導入 内容について、いじめの問題への対応の充実